外壁塗装や屋根工事を行う際、避けて通れない問題が「越境」です。
特に住宅が密集している地域では、足場や作業スペースが隣地にかかるケースは珍しくありません。

そこで重要になるのが「越境承諾書」です。

この記事では、越境承諾書の基礎から実務、トラブル事例まで詳しく解説します。


▫️越境承諾書とは?

越境承諾書とは、
工事に伴って一時的に隣地へ立ち入ったり、足場などが越境することについて、隣地所有者の許可を得た証明書です。

簡単に言うと、

「あなたの土地を少し使わせてください」という正式な同意書です


▫️なぜ越境承諾書が必要なのか?

① 無断越境はトラブルの原因になる

隣地の許可なく足場を組んだ場合、

  • クレーム
  • 工事中断
  • 損害賠償請求

などに発展する可能性があります。


② 法的リスクを回避できる

日本の法律では、他人の土地を勝手に使用することは原則NGです。

ただし、工事などのやむを得ない場合は、
事前に了承を得ることで合法的に対応できます。


③ 信頼関係を守るため

工事は数日〜数週間続きます。

最初の対応を間違えると、

  • 近隣関係の悪化
  • クレーム増加
  • 評判低下

につながります。


▫️越境が発生する具体例

外壁塗装では以下のようなケースが多いです。

● 足場の空中越境

  • 足場の板や手すりが境界線を越える

● 足場の支柱越境

  • 支柱の一部が隣地に入る

● 飛散防止ネットの越境

  • 塗料飛散防止のためのシート

● 作業員の立ち入り

  • 足場設置・解体時

▫️越境承諾書の記載内容(重要)

越境承諾書には、最低限以下を記載します。

基本項目

  • 工事場所(住所)
  • 工事内容
  • 工事期間
  • 越境する内容(足場・ネット等)
  • 越境範囲

トラブル防止のための記載

  • 損害が出た場合の補償
  • 原状回復の約束
  • 作業時間帯
  • 騒音・塗料飛散対策

署名

  • 施主(工事依頼者)
  • 隣地所有者
  • 施工業者(あるとベスト)

▫️実務での流れ

① 事前確認

  • 境界線の確認
  • 越境の有無チェック

② 近隣挨拶

  • 工事前に必ず訪問
  • 内容を丁寧に説明

③ 承諾書の取得

  • 書面で必ず残す(口約束はNG)

④ 工事開始


▫️よくあるトラブル事例

ケース①:無断で足場を設置

→ クレームで工事ストップ


ケース②:塗料が飛散

→ 車や外壁が汚れ、弁償問題に


ケース③:承諾書なしで揉める

→ 言った言わないの争い


▫️越境承諾書が不要なケースはある?

結論:ほぼ必要です

ただし例外として、

  • 完全に敷地内で収まる場合
  • 越境が一切発生しない場合

は不要です。

※ただし「念のための説明」は必須です


トラブルを防ぐためのポイント

✔ 必ず事前説明する

いきなり書類を出すのはNG


✔ 専門業者が同席する

説明の信頼性が上がる


✔ 丁寧な対応を徹底する

結局は人間関係が重要


▫️まとめ

越境承諾書は単なる書類ではなく、

トラブルを未然に防ぐ最重要ツール

です。

特に外壁塗装では、

  • 足場
  • 飛散
  • 作業導線

など、越境リスクが非常に高いため、

必ず取得することがプロとしての基本です。


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